アアルトの自邸とアトリエ|ヘルシンキ

Posted on Posted in フィンランド, ヘルシンキ

学生時代から憧れていた建築家、アルヴァ・アアルト。
ようやく彼の作品を実物で見ることができました。

ヘルシンキ市内で絶対外せないのは、自邸とアトリエです。

普段、建築に興味がない方でも、住宅やインテリアは日常の空間として
参考になるアイデアがたくさん詰まっているのでおすすめです。

トラムを駆使して、建築ツアーに参加。
建築ツアーは、アアルト財団が主催しています。曜日や時間が決められているので、
ホームページ(文末参照)で確認します。個人であれば予約はいりません。
ボランティアの方が分かりやすく概要を説明してくれます。

* * * * * * * * * *

市中心部から4番トラムでおよそ20分のTiilimäki駅を降りて歩くこと5分、
豪邸が立ち並ぶ中、ひっそりと森につながる小径の脇に佇む

-> アルヴァ・アアルトのアトリエ/STUDIO AALTO /1955年
aalto's atrier in helsinki

1階には食堂と応接室があります。数十人で使っていたアトリエなので、こじんまりとしたお家にいるような空間です。

15110702
黒いテーブルトップ、椅子、照明などなどアアルトのデザインがたくさん。

そして2階のアトリエへ。
アアルトにしては、狭めの階段。
15110703
レンガの壁の上部から光を採ることで開放感が生まれます。照明がかっこいい!

15110704
この大きな開口はアアルトらしい。窓下のドア、何だろう。

設計室です。
aalto's atrier
傾斜のある天井、素敵な設計室です。

ここがアアルトのデスクです。
aalto's desk

設計室脇に小さなプロジェクトルーム。
15110707
手がけた図面がずらり。
15110708

階段を上がると、設計室と会議室へ動線が分かれます。
会議室手前には短い通路があり、壁面にカバンが置ける棚とコートかけがあります。
設計室での作業の邪魔にならず、客人を通すことができます。
コンパクトかつシンプルに考えられた動線はアアルトの技です。

そして、この建物の一番の見どころ!会議室です。
15110709

緩やかな曲線を描く温かみのある空間です。
ロフトがあったり、装飾が楽しい。遊び心が詰まっています。
この大胆な開口がたまりません。ラグマット、好みです。

ジャーン、これがこの窓から見た景色
15110710
円形の屋外ステージのよう。実際に外でプレゼンしたそうです。演奏会をやったこともあるとか。

階段の手すりにまで、デザインの神様がいる。ディテールが愉しい!
15110711

* * * * * * * * * *

アトリエから歩くこと、5分。
閑静な住宅街にひっそりとある

-> アルヴァ・アアルト住宅/THE AALTO HOUSE /1936年

15110713

簡素な外観、とても控えめです。白と黒のモノトーンですが、
自然素材のテクスチャーを活かしているので重たい印象にならない。

ツアー開始まで、ぐるりと外観を見学。

15110712
ボトムはコンクリート、上部壁はレンガ、扉と窓枠の木、ガラスとシンプルなデザインは素材で楽しむ。そして普通は隠してしまいがちな雨樋をコントラストのある黒でアクセントに。

では室内へ

エントランスから続く書斎のある応接は吹き抜けとなっています。
15110714
15110715

やはりダイナミックな開口があります。

その突き当たりにある書斎。

15110716
心地よさそう。

住宅の見どころは、やはりリビング!
15110717

15110719
「すだれ」もあります。

アアルトデザインの家具や照明。ここにも気になるラグマット、そうベニワレンの民芸品です。

15110720
気になっていたフラワーベースもありました。

リビングの奥にあるダイニング。

15110723
オリエンタルな家具は妻であるアイラの好みだそうです。
奥の戸棚はキッチンとの間仕切りの役目。どちらからも開けて使えます。

2階は階段を上がると中央に暖炉のあるリビングがあり、
そこを囲むようにベッドルームが配されています。個室に篭らず、家族がすぐに集える仕掛けがリビングです。
15110729

全体的に日本の香りがするこの家。
最も日本らしいと思ったのが床の間らしきスペース。ゲストルームだそうです。
15110721

だいぶ端折りましたが、住宅は日本やアジアを感じるインテリアが所々にありました。

冬が長いフィンランド、昼間の日差しを可能な限り大切にする。
そして、木の風合いを生かし、簡素でシンプルな設え、機能的な動線が心身ともにリラックスできる。素晴らしい住宅でした。

* * * * * * * * * *

ヴィラと呼ばれるアアルトの住宅建築は郊外にまだまだあります。
その中でも見たかったのは、マイレア邸/Villa Mairea。
15110725
このリビング、私の一番です。
フィンランドの最西端に位置し、ヘルシンキから数時間かかります。
すでに夏の家があるユヴァスキュラの遠出を予約していたので、時間の関係で今回は断念。
近いうちに訪れたいな。

アアルトの家族の団らんや動線を意識した設計を体感できて嬉しかったです。
60年以上前ににこんなに開放的で機能的な住宅が建てられていたなんて。
フィンランドのデザイン力をさらに一層感じた見学です。

つい興奮して、少し長くなったので今日はここまで。
アアルト建築めぐり、まだ続きます。
次回はヘルシンキ中心部でアアルトを感じる街歩きです。

* * * * * * * * * *

-> today’s info

アルヴァ・アアルトのアトリエ/STUDIO AALTO
Tiilimäki 20, 00330 Helsinki    http://www.alvaraalto.fi/studioaalto.htm
アルヴァ・アアルト住宅/THE AALTO HOUSE
Riihitie 20, 00330 Helsinki  http://www.alvaraalto.fi/aaltohouse.htm
ヘルシンキ在住の建築写真家が撮影したアルヴァ・アアルトの住宅の写真集
15110726
アルヴァー・アールトの住宅 via amazon

マイレア邸/Villa Mairea Noormarkku 見学は予約が必要です。http://www.villamairea.fi/en
私が気になったラグ ベニワレン/Beni Ouarain
15110727
モロッコの遊牧民ベルベル村の女性達によって織られる絨毯です。
素材は全て洋服の端切でできたウールのリサイクルというのも素敵です。
東京ではこちらで扱っていました。
(行かれる場合はお店に在庫があるか確認してくださいね)
http://tokyo.slow-house.com/?p=570
こちらもおすすめ、フラワーベース/iittala flower base
 たくさんの花を生けても、一輪でも絵になるデザインが気に入りました。
 15110728
 【正規輸入品】 iittala (イッタラ) Alvar Aalto (アルヴァ アアルト) フラワーベース レイン 95mm via amazon

最後まで読んでくれて嬉しいです。 ブログランキングに参加しています。
スーツケースをクリックしてくださると、励みになります。
blogmura
blogmura * 旅ブログランキング*